新潟市の不動産売却相場は2025年どう変わる？今後の動向や価格の目安を解説

新潟市の不動産売却相場（2025年）の全体像と傾向

以下に示すのは、第三者の公平な集計データに基づく、2025年時点における新潟市の不動産売却相場の全体像です。信頼性の高い情報をもとに、売却をご検討中の方にも分かりやすくまとめました。

一戸建てについては、築10年・延床面積70㎡の場合、約1,505万円という推定相場が出ています。坪単価は71万円、平米単価は22万円ほどです。これは新潟市の平均値として参考になる水準です。また、土地（敷地面積70㎡）に関しては、相場が約520万円、坪単価は25万円、平米単価は8万円程度とされています。これらは駅距離や築年、エリアによって幅がありますが、総じて売却価格の目安として有益です。

また、直近の価格動向としては、昨年同月比で一戸建ては上昇、土地は下降、マンションは上昇という傾向が見られます。具体的には、一戸建ては約0.6％～0.62％の上昇、土地は約2.9％の下降、マンションは2.6～2.7％の上昇というデータがあります。これにより、一戸建てとマンションは資産価値が高まりつつある一方、土地についてはやや調整傾向があることがわかります。

さらに、公示地価の観点からは、新潟市内において住宅地はわずかながら上昇傾向（0.5％上昇）であり、商業地ではより高い上昇率（0.5％程度）を示しています。特に中心部の利便性高いエリアでは上昇が顕著で、一方で郊外や生活利便性の低い地域では下落が続いており、二極化の傾向も見られます。

築年数・面積別による価格の違い（2025年）

新潟市における不動産売却相場では、築年数や面積により価格の傾向が明確に異なります。以下の表は、一戸建てとマンションそれぞれについて、築年数や面積別におおよその相場価格と坪単価の変化を整理したものです。

一戸建ては、築年数が古くなるほど売却価格と坪単価が下がる傾向にあります。たとえば、築５年の物件は1,578万円（坪単価約75万円）、築15年では1,432万円（坪単価約68万円）といった具合です（70㎡想定）。

延床面積が変わっても、坪単価では比較的一定の水準が維持される傾向があります。築10年・60㎡では1,291万円（約71万円／坪）、70㎡では1,505万円（約71万円／坪）、100㎡では2,148万円（同）と、面積が広くなるほど総額は上がりますが、坪単価のブレは小さいです。

マンションについても同様に、築年数が浅いほど高い価格帯で推移します。築５年（70㎡）のマンションは約3,181万円（坪単価150万円）であるのに対し、築15年では2,699万円（坪単価128万円）と下落が見られます。

さらに専有面積別の違いでは、築10年・70㎡で2,940万円（約139万円／坪）、100㎡では4,226万円（約140万円／坪）と、面積が広がるほど価格も上がる一方、坪単価は概ね一貫しています。

このように、築年数と面積の違いは売却価格に直接影響しますが、坪単価では安定した傾向があり、面積による単価の違いは比較的少ない点が特徴です。売却価格を把握する際には、築年数と延床・専有面積の両面から評価することが重要です。

土地売却相場と地価動向（2025年）

新潟市における2025年の土地売却相場や地価動向を整理しました。

まず、新潟市での中古土地の売却相場は、坪単価が約18.9万円（㎡あたり約5.7万円）となっており、前年に比べて約9.5％の下落となっています。これは、新潟市内で実際に売買された約87件の取引実績に基づく算出結果です。駅からの距離や地形・面積などによって価格は上下する可能性がありますが、概ね目安としてご参照いただけます。

次に、公的指標である公示地価および基準地価の動向です。公示地価において新潟市全体では平均坪単価が約24.1万円（㎡あたり約7.3万円）、前年から約0.77％の上昇となっています。用途別では、住宅地が約19.3万円／坪（＋0.53％）、商業地は約41.6万円／坪（＋1.27％）、工業地は約8.6万円／坪（＋1.91％）と、いずれも上昇しています。

また、基準地価（県が7月1日現在の価格として判定・公表する指標）では、新潟市の平均坪単価は約25.7万円、全体では＋0.65％の上昇です。住宅地では約17.2万円／坪（＋0.32％）、商業地は約51.6万円／坪（＋1.42％）、工業地は約12.3万円／坪（＋1.30％）と、それぞれ前年度に比べて上昇傾向が続いています。

以上を踏まえると、実際の売却市場ではやや弱含みですが、公的指標では上昇傾向が継続しているという、土地相場には二面性が見られます。

下記に概要を表にまとめました。

土地相場が下落している実態もある一方で、公的指標は上昇傾向を示しているため、売却を検討されている方は、これら二つの視点を併せて参考にされるとより見通しが立てやすくなります。

2025年の相場を踏まえた売却検討のポイント

2025年における新潟市の不動産売却を検討する際には、物件の種類ごとに相場を正しく見極めることが何よりも大切です。

まず、一戸建ての価格を把握するには、築年数と延床面積の条件を合わせることで、より精度の高い相場感が得られます。例えば、築10年・延床70㎡の一戸建ての相場は、2025年10月時点で推定1,505万円、坪単価換算で約71万円となっています。前年同月比では0.35％の上昇となり、資産価値が堅調なことがわかります（※LIFULL HOME'S）。

マンションについても、類似条件で専有面積や築年数から価格推移を確認することが肝要です。新潟市ではマンション類において前年同月と比べ4.19％という上昇傾向が見られており、売却タイミングとして有利である可能性があります（※LIFULL HOME'S）。

土地の売却では、基準地価や公示地価に基づく相場把握が重要です。新潟市の基準地価は、2025年で平均7万7,650円/㎡（坪単価約25万7,000円）、前年に比べ0.65％上昇しています。用途別では住宅地＋0.32％、商業地＋1.42％、工業地＋1.30％といずれも上昇傾向です。また、公示地価の平均は7万2,772円/㎡（坪24万1,000円）、前年比＋0.77％で、住宅地＋0.53％、商業地＋1.27％、工業地＋1.91％の上昇となっています（※とちだい.info）。この動向を踏まえると、土地についても売却時期を慎重に選ぶ必要があります。

さらに、売却タイミングの考え方として、相場が安定的に上昇している場合は売却を早めに検討するのが得策です。一方で、土地のように微細に変動する場合は、複数年のトレンドを比較したうえで売却の時期をじっくり判断することが望ましいです。

まとめ

新潟市で不動産の売却を検討されている方にとって、2025年の相場動向を知ることはとても重要です。築年数や面積、土地の立地によって価格には大きな違いが生まれます。また、市場全体の地価や相場も年々変化しているため、最新情報の確認が欠かせません。ご自身の資産価値を正しく見極め、納得のいく売却ができるよう、今回の記事でご紹介したポイントをぜひ参考にしてください。不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談いただけます。